契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
「お父さん。今日送ったメールにも少し書いたけど、大吾さんは月菱酒造の社長なの」
「えぇ!? あのテレビでコマーシャルが流れてる、月菱酒造?」
父に話したのに、母が先に反応する。相変わらず、父は無反応だ。
「う、うん。その、月菱酒造です」
母もお酒が好きで、私の日本酒好きは母からの遺伝。だから相当驚いたようで、何度も月菱酒造と呟きながら大吾さんのことをちらちら見ている。
「八重、すごいじゃない。そんな素敵な人と結婚できるなんて、夢みたいね。ねえ、お父さん?」
現金な母はそう言って、父の肩をポンポン叩いた。
母は根っからの天然で、今の発言だって聞く人が聞けば『玉の輿に乗れてよかったわね』というところだろうが、母の場合は違う。ただ単純に娘の幸せを願っての発言だったと私にはわかるけれど、父はそうでもなさそうだ。
「母さん、ちょっと黙っててくれないか」
父に落ち着けと言わんばかりに手で制られて、母は肩をすぼめ大人しくなってしまう。部屋の中の雰囲気も一瞬で重苦しいものに変わり、弥が上にも緊張感が増していく。
「えぇ!? あのテレビでコマーシャルが流れてる、月菱酒造?」
父に話したのに、母が先に反応する。相変わらず、父は無反応だ。
「う、うん。その、月菱酒造です」
母もお酒が好きで、私の日本酒好きは母からの遺伝。だから相当驚いたようで、何度も月菱酒造と呟きながら大吾さんのことをちらちら見ている。
「八重、すごいじゃない。そんな素敵な人と結婚できるなんて、夢みたいね。ねえ、お父さん?」
現金な母はそう言って、父の肩をポンポン叩いた。
母は根っからの天然で、今の発言だって聞く人が聞けば『玉の輿に乗れてよかったわね』というところだろうが、母の場合は違う。ただ単純に娘の幸せを願っての発言だったと私にはわかるけれど、父はそうでもなさそうだ。
「母さん、ちょっと黙っててくれないか」
父に落ち着けと言わんばかりに手で制られて、母は肩をすぼめ大人しくなってしまう。部屋の中の雰囲気も一瞬で重苦しいものに変わり、弥が上にも緊張感が増していく。