契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
「はい。こちらこそ、よろしくお願いします。でも基本天海さんの世話は社長がなさいますので、そのおつもりで」
「そのおつもりでって……」
毎日忙しい大吾さんに、私になんてかける時間はない。それはきっと斎藤さんも同じなのだろうけれど、社長にお世話になるのはさすがに気が引ける。
でも斎藤さんはそれだけ言うと自分のデスクに向かい、机の上に置いてあったケースを手に取る。
「今日は午後から、社長と一緒に酒蔵に行ってもらいます。新ブランドの企画チームのメンバーもあちらに行っているので初顔合わせですね」
「はい」
「それまでは、こちらの名刺をまとめてください。重要なものか必要ないものかは名刺の裏に書いてありますので、それを確認しながらファイリングをお願いします」
てきぱきと仕事の説明を済ませた斎藤さんが「では私は少し席をはずします」と執務室から出て行くと、ふっと肩の力が抜ける。かなり緊張していたようだ。
それにしても、初出勤だというのにスケジュールはぎっしり。しかも新ブランドのメンバーと初顔合わとか、緊張はまだまだ続きそうだ。
「頑張らなくっちゃね」
ボソッとそう呟くとひとりになった執務室を見回し、この先どうなるんだろうと漠然と考えながら任された仕事を始めた。
「そのおつもりでって……」
毎日忙しい大吾さんに、私になんてかける時間はない。それはきっと斎藤さんも同じなのだろうけれど、社長にお世話になるのはさすがに気が引ける。
でも斎藤さんはそれだけ言うと自分のデスクに向かい、机の上に置いてあったケースを手に取る。
「今日は午後から、社長と一緒に酒蔵に行ってもらいます。新ブランドの企画チームのメンバーもあちらに行っているので初顔合わせですね」
「はい」
「それまでは、こちらの名刺をまとめてください。重要なものか必要ないものかは名刺の裏に書いてありますので、それを確認しながらファイリングをお願いします」
てきぱきと仕事の説明を済ませた斎藤さんが「では私は少し席をはずします」と執務室から出て行くと、ふっと肩の力が抜ける。かなり緊張していたようだ。
それにしても、初出勤だというのにスケジュールはぎっしり。しかも新ブランドのメンバーと初顔合わとか、緊張はまだまだ続きそうだ。
「頑張らなくっちゃね」
ボソッとそう呟くとひとりになった執務室を見回し、この先どうなるんだろうと漠然と考えながら任された仕事を始めた。