契約夫婦のはずが、極上の新婚初夜を教えられました
あぁ、やってしまった……。
『こんな女』と言われて頭に来ていたけれど、まさか来週から入社予定の会社の、しかも社長秘書相手に謝罪しろと言うなんて、思っていた以上に怒りがこみ上げていたようだ。
でも口から出てしまったことを今更戻せるわけもないし、彼の記憶を消すこともできない。ここで焦っても仕方ないと、一度深呼吸をして冷静を装う。
けれど斎藤さんのほうが上手で。社長秘書だから千里眼を持っているのか、私のことなどお見通しと言うように苦笑して見せた。
「どうやらあなたは、見どころのある女性のようだ。申し訳ありませんでした、先程の非礼を詫びます」
急に口調も変わり素直になって頭を下げたりするから、思わぬ展開になんだか調子が狂う。許す? 許さない? どっちつかずの顔をして笑うと、斎藤さんも目尻を下げた。
「あなたをここで返してしまったら、社長に大目玉を食らうことになりかねませんしね。それこそ、僕の身が危ない」
「あ、それなんですけど。何で社長室に来いだなんて──」
『こんな女』と言われて頭に来ていたけれど、まさか来週から入社予定の会社の、しかも社長秘書相手に謝罪しろと言うなんて、思っていた以上に怒りがこみ上げていたようだ。
でも口から出てしまったことを今更戻せるわけもないし、彼の記憶を消すこともできない。ここで焦っても仕方ないと、一度深呼吸をして冷静を装う。
けれど斎藤さんのほうが上手で。社長秘書だから千里眼を持っているのか、私のことなどお見通しと言うように苦笑して見せた。
「どうやらあなたは、見どころのある女性のようだ。申し訳ありませんでした、先程の非礼を詫びます」
急に口調も変わり素直になって頭を下げたりするから、思わぬ展開になんだか調子が狂う。許す? 許さない? どっちつかずの顔をして笑うと、斎藤さんも目尻を下げた。
「あなたをここで返してしまったら、社長に大目玉を食らうことになりかねませんしね。それこそ、僕の身が危ない」
「あ、それなんですけど。何で社長室に来いだなんて──」