愛は知っていた【完】
第三者から直球に言われて初めて考えさせられた。
今の朱里にとって、俺と言う存在が負担になっているのではないかと。
俺がいつまでも朱里に執着していれば、朱里も行動に制限を掛けざるを得なくなってくる。
朱里が俺にべったりで気付けなかったが、考えてみれば俺は朱里を縛り付けているのではないだろうか。
朱里は優しい子だから、それに渋々応えてくれているだけで、本当はもっと他の友達と、男と遊びたいんじゃないだろうか。
募った不安の捌け口を見つけられずにいた俺は、数日後に受けた告白をすんなり了承した。
相手は俺と同じく未だ活動を継続させている野球部のマネージャーで、周りからも好評だった女子生徒だ。
ただ、朱里が一番である俺にしてみれば、どこが可愛いのか全く理解できない。
とは言え愛嬌があり、配慮が行き届いたしっかり者ではあったから、マネージャーとしては有能な奴だと印象付いている。
言ってしまえばその程度の存在ではあったが、このタイミングを有効に活用させてもらおうと考えた俺は本当に最低だと思う。
今の朱里にとって、俺と言う存在が負担になっているのではないかと。
俺がいつまでも朱里に執着していれば、朱里も行動に制限を掛けざるを得なくなってくる。
朱里が俺にべったりで気付けなかったが、考えてみれば俺は朱里を縛り付けているのではないだろうか。
朱里は優しい子だから、それに渋々応えてくれているだけで、本当はもっと他の友達と、男と遊びたいんじゃないだろうか。
募った不安の捌け口を見つけられずにいた俺は、数日後に受けた告白をすんなり了承した。
相手は俺と同じく未だ活動を継続させている野球部のマネージャーで、周りからも好評だった女子生徒だ。
ただ、朱里が一番である俺にしてみれば、どこが可愛いのか全く理解できない。
とは言え愛嬌があり、配慮が行き届いたしっかり者ではあったから、マネージャーとしては有能な奴だと印象付いている。
言ってしまえばその程度の存在ではあったが、このタイミングを有効に活用させてもらおうと考えた俺は本当に最低だと思う。