愛は知っていた【完】
朱里はまさに天真爛漫という四文字熟語がしっくりくるような子だった。
そんな朱里の処女を奪ったのが自分だと思うと……って、俺はまたこんなはしたないことばかり考えて!
男は獣とは言うが、こうなっては否定できない。
本能の赴くままに性的な思考ばかり働かせて、それを行動に移すのを躊躇するだけまだ救いはあるかもしれないが、それにしてもだらしない。
俺がその欲を抑えるのにどれだけ苦労しているか知る由もない朱里は、まるで遠足前夜の小学生のように浮かれている。
そんな姿も愛おしい。
それから同じ布団に入った俺達は豆電球をつけ、他愛もない話で盛り上がった。
両親も寝ているので小声ではあったが、朱里のテンションはやけに高くて、先程きていた睡魔は完全に消えていた。
そんな朱里の処女を奪ったのが自分だと思うと……って、俺はまたこんなはしたないことばかり考えて!
男は獣とは言うが、こうなっては否定できない。
本能の赴くままに性的な思考ばかり働かせて、それを行動に移すのを躊躇するだけまだ救いはあるかもしれないが、それにしてもだらしない。
俺がその欲を抑えるのにどれだけ苦労しているか知る由もない朱里は、まるで遠足前夜の小学生のように浮かれている。
そんな姿も愛おしい。
それから同じ布団に入った俺達は豆電球をつけ、他愛もない話で盛り上がった。
両親も寝ているので小声ではあったが、朱里のテンションはやけに高くて、先程きていた睡魔は完全に消えていた。