政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
 今日も零士君は遅いのかな? それとも朝ゆっくりだったし、仕事が落ち着いて定時で帰ってくる?

 連絡がきていないかスマホをチェックするも、彼からのメッセージは届いていない。

 いつもだったらこの時間に遅くなるって連絡をくれていたのに。連絡できないほど、忙しいのかも。

「とにかく片づけよう」

 ゆっくりと立ち上がり、買ってきたものをクローゼットへ運ぶ。

 千鶴ちゃんが選んでくれたのは、大人っぽい透け感のあるワンピース。こういう服って自分に合わない気がして避けていたけど、実際に試着してみたらそうでもなかった。

 これを着て出かけるのが楽しみ。

「あ、そういえばデートって本当なのかな?」

 千鶴ちゃんにサラッと言われたことを、今さらながら思い出す。

 零士君、今朝はそんなこと一言も言っていなかったし、なにより仕事は? この前の休日は出勤していたくらいだもの、忙しいんだよね。

 デートするにしても、当分先なのかも。それでも忙しい合間を縫って、私との時間を作ろうとしてくれているのはすごく嬉しい。
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