政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
 そして迎えた週末。
 朝から快晴で絶好のデート日和。零士君に昨夜、八時には家を出ようと言われていたので、早めに起床した。

「変じゃないかな?」

 ワンピースが大人っぽいから、それに合わせてメイクも髪型も変えてみた。少しは零士君に釣り合いが取れたかな?

 洗面台の前で最終確認してから廊下に出て、零士君が待つリビングへと向かう。

 ドアの前で小さく深呼吸をしてドアを開けると、着替えを済ませた零士君がソファに座って新聞を読んでいた。

 今日の彼は無地のシャツに黒のジャケットを羽織り、紺のチノパンを穿いてロールアップしている。

 とってもシンプルな服装なのに、零士君が着るととってもカッコいい。つい見惚れていると、私に気づいた彼は新聞と畳んだ。

「準備終わった?」

「うん、お待たせ」

 慌てて彼のもとへ駆け寄ると、零士君はジッと私を見つめてくる。

「どうかな? 千鶴ちゃんには試着した時、似合うって言われたんだけど」

 なにも言わない零士君に不安になって早口で捲し立てると、零士君は深いため息を零した。
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