政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
「どうしよう、凛々子。想像以上に可愛くて、外に連れ出したくないんだけど」

「えっ?」

 キョトンとなる私を零士君は恨めしそうに見た。

「いつもとメイクも違うし、髪型もまとめていて可愛いし。……こんな凛々子を見たら、一瞬で好きになるから。ダメだ、今日は家でゆっくり過ごそうか」

 真面目な顔で言い出した零士君にギョッとなる。

「そんなことないよ。……でも、可愛いって言ってくれて嬉しい。千鶴ちゃんにもお礼を言わないとね」

 似合っていないんじゃないかと不安だったから、本当に嬉しい。

「やっぱり家で過ごそう。凛々子が可愛すぎて俺、外で襲いかねない」

「えっ!?」

 冗談に聞こえなくて思わず後退ると、零士君は苦笑いした。

「ごめん、冗談だよ。そんな本気にされるとショックなんだけど」

「えっと……ごめん」

 謝って彼を見ると目が合う。するとどちらからともなく笑ってしまった。

「じゃあそろそろ行こうか」

「うん」

 戸締りを確認して、地下駐車場へと向かう。
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