政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
「お天気もいいし、外で食べたらおいしいだろうなって思って」

 ピクニックみたいで楽しかったかもしれない。

「そうだな、凛々子の料理おいしいし最高だったかも」

「本当?」

 思わず聞き返すと、零士君は大きく頷いた。

「うん、この前の朝食、すごくおいしかった。これから毎日凛々子の手料理が食べられると思うと嬉しいよ」

 そう言ってもらえて、たとえお世辞だったとしても嬉しい。

「忙しい時期は生活が不規則になるから作らなくてもいい。でも、落ち着いている時はご飯お願いしてもいい?」

「もちろんだよ。零士君はなにが好きなの?」

 できるなら零士君の好きな物を作ってあげたい。

「んー、そうだな……凛々子が作ったものならなんでも好き」

「それじゃ答えになってないよ」

「だって本当のことなんだから仕方がないだろ? 作ってくれるだけでありがたいさ」

 そう言ってくれるのは嬉しいけど、嫌いなものを作っちゃったらどうするんだろう。

 きっとその時は顔に出さず、「おいしい」って言って食べるんだろうな。
< 120 / 225 >

この作品をシェア

pagetop