政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
 納得したように頷くと、零士君はどこか意地悪な顔で聞いてきた。

「それで、どうして凛々子は俺と綾子の関係が気になったんだ?」

「それはっ……」

「それは?」

 私の顔を覗き込んできた零士君は、私の気持ちを知っているよう。……いや、この顔。絶対にバレているよね。

「零士君、私の気持ちに気づいているでしょ?」

 気づかれないほうがおかしいのかも。だって私の調子が悪くなったのは笹野さんと食事をしてからだもの。この時点でバレバレだった可能性がある。

「え? なに? 凛々子の気持ちって。わからないから、ちゃんと凛々子の口から聞かせてよ」

 その言い方は絶対に気づかれている。

 でも、もう零士君に自分の気持ちをすべて伝えるって決めたんだ。

 ニヤニヤしている彼を真っ直ぐに見つめた。

「零士君が好き。私以外の女性を呼び捨てにしないでほしい。こうやって笹野さんに醜く嫉妬しちゃうくらい大好きなの」

 想いを告げると、零士君は目を細めた。
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