政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
「千鶴に相談されてから、俺のほうでもあの男のことを調べてみた。あの男、なかなかのクズだったぞ? 高校時代も、恋人に貢がせたり浮気をしたり。本当に最低な男だった」
怒りを露わにする零士君の真意が見えない。
「どうして零士君が文也のことを調べたの? ……調べるまでもないじゃない。だって私、零士君と婚約しているのに文也と付き合っていたんだよ? この不貞行為を理由に、婚約破棄できたのに」
そうだよ、零士君だって親に言われて仕方がなく私との婚約を受け入れたに過ぎないでしょ?
それに私のこと、嫌いなはず。
さっきは動揺していて、そこまで深く考えることができなかった。私がどんな思いをしたって零士君には関係のないことなのに。……もしかして、この時を待っていた?
「こうなることを予想して落ち込む私を見て、笑うつもりだった?」
「なにを言ってるんだ?」
手当てをする手は止まり、怪訝そうに私を見る彼に言った。
怒りを露わにする零士君の真意が見えない。
「どうして零士君が文也のことを調べたの? ……調べるまでもないじゃない。だって私、零士君と婚約しているのに文也と付き合っていたんだよ? この不貞行為を理由に、婚約破棄できたのに」
そうだよ、零士君だって親に言われて仕方がなく私との婚約を受け入れたに過ぎないでしょ?
それに私のこと、嫌いなはず。
さっきは動揺していて、そこまで深く考えることができなかった。私がどんな思いをしたって零士君には関係のないことなのに。……もしかして、この時を待っていた?
「こうなることを予想して落ち込む私を見て、笑うつもりだった?」
「なにを言ってるんだ?」
手当てをする手は止まり、怪訝そうに私を見る彼に言った。