政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
「そろそろ寝ようか。明日も早いし」

「うん」

 そうだ、明日から二週間の新婚旅行に出る。

「おやすみ、凛々子」

 ベッドの中に入ると、零士君はそう言って私の身体を抱きしめた。

「おやすみ」

 とはいっても、なかなか寝付けそうにない。でも零士君からはすぐに規則正しい寝息が聞こえてきた。

「零士君?」

 そっと名前を呼ぶものの、反応がない。

 疲れているよね。結婚式には零士君の会社関係者が多く出席していたもの。常に誰かしら彼に挨拶に来ていたし。

 そんな中でも、零士君は結婚式中ずっと私を気遣ってくれた。

「どうしてそんなに変っちゃったの?」

 変わらずにいてくれたほうがよかった。そうすれば、この結婚も仕方がないことだと受け入れ、こんなにも思い悩むことはなかったのに。

 大切にされて愛されて、私はどうすればいいのかわからなくなるよ。

 身体は疲れているはずなのに、その後もなかなか眠ることができなかった。
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