政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
「さて、そろそろ次へ行こうか。テルトル広場やモンマルトル墓地にも行くんだろ? それにお土産屋も見たいって言ってたし」

「うん、見たい」

 すぐさま言えば、零士君は微笑んだ。

「よし、じゃあ行こう」

 そう言って零士君は強く私の手を握った。

 その後も観光を続け、一日目はあっという間に終了。この日は疲れ果てて早々と眠ってしまった。


 そして迎えた二日目。この日はマレ地区にやって来た。十七世紀の邸宅が残る優美な地区だ。
 パリの歴史がわかる美術館などはもちろん、最近ではグルメやショッピングも楽しめる。

「うわ、すごいボリュームだな」

「うん、でもこれお肉はいっさい使われていないんだって」

 食べ歩きフードの定番として有名な、ファラフェル。ひよこ豆作ったコロッケのピタパンサンド。
 ガイドブックを見て絶対に食べたかったものだ。

「んー、おいしい」

 きゅうりやキャベツも奥に詰められていて、それがソースとよく合う。

「意外とうまいな」

「うん。あ、ここのお店のパンもおいしそう。零士君、食べてもいい?」

「いいけど、お腹大丈夫か?」

「大丈夫」
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