政略結婚から始まる蜜愛夫婦~俺様御曹司は許嫁への一途な愛を惜しまない~
「なぁ、凛々子。この二週間、俺はちゃんと凛々子を楽しませることができた?」

 不安げに聞いてきた零士君に、すぐさま答えた。

「もちろんだよ。すごく楽しかった」

「そっか」

 私の答えを聞き、零士君はホッとした顔をする。

 本当に楽しかった。それと、零士君のことをたくさん知ることができた。

 優しいけど時々意地悪で、でも一緒にいると大切にされているのが伝わってくる。

 フランス語だけではなく、イタリア語も堪能でびっくりしたけど、さらに中国語などもマスターしていると聞いて、さらに驚いた。

 グルーバルな企業へと成長していることから、今後もマレーシア語や韓国語も取得したいと言っていた。

 それだけでも零士君がどれだけ仕事に対して真摯に取り組んでいるのかわかり、私の中で零士君に対する印象はこの旅行で大きく変化したと思う。

 それに手を繋ぐこと以上のスキンシップを求めてこない。

 ホテルのベッドが一緒でも、仕事をするから私を先に寝かせ、同じ時間に寝ても零士君は「おやすみ」と言って、すぐに寝ちゃうもの。
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