溺愛予告~御曹司の告白躱します~
そんな私を上から下までじろじろと見回して、潮風が吹いても関係ねぇとばかりにミニスカをはためかせる彼女が鼻で笑う。
決して面白くはないけど、確かに女子力では敵わなさそうなので口を噤んでおく。
「言っておくけど、蓮くんのルックスと肩書に釣られて付き合ってるとガッカリするから」
「…はい?」
急に話しかけられ鼻で笑われ、さらによくわからない話をしだしたこの女性を一体どうしたものか。
「高校の頃からずば抜けてかっこよかったし頭も良かったから告白して付き合ったけど、優越感に浸っていられたのは最初の3ヶ月くらいだった。こっちから連絡しないとデートにも誘ってくれないし、友達に紹介したいって言っても会ってくれないし」
「…はあ」
「私の就活がうまくいってないって知ってたのに、水瀬ハウスの御曹司だってことも隠してたの。発覚したあとも就活に協力してくれたりもしなかった。かなり長く付き合ってたのに冷たいと思わない?」
ペラペラと聞きたくもない話を聞かされる。
いつだったか蓮が言っていた『御曹司だと知って目の色変えた元カノ』はこの人なのだと確信した。
「良いのは見た目と水瀬ハウスの御曹司ってとこだけ。あなたもそのうち飽きて捨てられるよ。残念だったね、せっかく優良物件を捕まえたのに」
せっかくの可愛い顔を歪め、よくわからないマウントを取ってくる。