溺愛予告~御曹司の告白躱します~
「んー」
「なに。知り合い?」
「いや、うん、まぁ」
知り合いかと言われれば違うけど、じゃあ何で話してたんだって言われると答えづらい。
曖昧な態度に蓮の眉間にシワが寄る。
「……なに?」
「ううん、えっと、『あなたは今幸せですか』系の人だった」
「は?宗教かなんかの勧誘?」
「いや、そんなんじゃないけど」
長く付き合っていた彼女がいたのも知ってたし、入社して私に好意を持ってくれて彼女に別れを切り出したことも蓮から聞いている。
以前、元カレに浮気をされたことが原因で、嫉妬に悩まされる恋愛はこりごりだと感じていた私は、いわゆるイケメンで御曹司の蓮が相手だなんてとんでもないと思っていた。
色んな女の子からのアプローチも多いだろうし、お見合いだって持ち込まれるかもしれないし、長く付き合ってた元カノと比べられるのだって嫌だった。
だけど、蓮は言ってくれた。
『嫉妬するのが辛いって言うのなら、しなくて済むように甘やかす。佐倉がいいなら付き合ってることも隠さないし、会社とか立場とか関係なくベタベタに可愛がる』
有言実行で、会社でも私との交際を隠さないし、休憩時間に顔を見に来てくれることもある。