恋愛境界線
仕方なく、ふかふかの羽毛布団で身体を隠し、ドアをほんの少しだけ開けてみる。
その隙間から見えた若宮課長の背中に向かって声を掛けた。
「課長、若宮課長!私の服はどこですか?」
「ちょうど洗濯機を回したばかりだから、乾燥が終わるまで待っていなさい」
待っていなさいって、こっちは下着姿なのに。
乾燥が終わるまでって言ったら、一時間以上このままでいろと!?
「……っていうか、今、何時ですか?」
「今?あと10分で10時になるところだ」
「げっ!」
「げっ、とは何だ。突然、カエルが潰れた様な声を出して……」
「私、今日友達とホテルのランチビュッフェ、予約してるんです!」