恋愛境界線

「……これは、全て私がしました」


「そりゃあ、そうだろう。君以外にいないんだから当たり前だ」


くぅー、なんたる屈辱!ここに今、冤罪(えんざい)が生まれてしまった。


「でも、決してわざとじゃないんです。そう!課長が急に帰って来たので、それでビックリしちゃって」


「私のせいにするのか?」


「いえ、そういう意味じゃないです。わざとじゃないってことを言いたかっただけで……」


「もういい。私は着替えてくるから、それまでにここを綺麗に片付けておきなさい」


「わーっ、ちょっと待って下さい!!」


ガバッと、正面から課長に抱きつく。


「な、何だ!?」


今、課長の背後をハムが、ハムが、チョロチョロッと横切りました!!


とか言ったら最後、ハムの命がない。


課長が背後を振り向くのを阻止すべく抱きついたのだけれど、この状況は如何なものか……。


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