恋愛境界線
「だから、私が言いたいのは……つまり」
「言いたいのは、つまり?」
課長のセリフを鸚鵡返しする。
「君は社会人として、《ほうれんそう》がなっていないんじゃないのか、ということだ」
「はぁ……。って、え?何でそういう話になるんですか?」
「だって、今回の急な引っ越しの件は、つまりそういうことだろう?」
そういうこと、なんだろうか……?と、首を傾げる私に向かって、「そもそも、君はほうれんそうを理解出来てるのか怪しいところだが」なんて、嫌味を繰り出してきた。
「ほうれんそうくらい、さすがに知ってます。社会人として常識じゃないですか!」
「それはそうだ。ビジネスの基本的なマナーなんだから、知っていて当たり前で、威張ることのものでもないだろう」
「課長が、理解出来てるのか疑うからじゃないですか。《報道、連携、早期解決》ですよね、当たり前に知ってますよ」
「……何だって?」