恋愛境界線

「勝手にPCを借りようとしたのは悪かったと思うけど、それがどうして、あの件の犯人にまでされなきゃいけないのかな?飛躍しすぎだよ」


「そうでしょうか?このままだと無事に《クレアトゥール》が発売されてしまうから、それを妨害する為に、有益な情報を引き出して、また他社に流そうと思ったんじゃないんですか?」


だから、私はその証拠現場を押さえようとした。


「まさか!例えそうだと仮定したとして、実際はログインすら出来てないわけだから、何の証拠にもなってないよね?」


「そうですね。でも、私が実際にこの目で、奥田さんが不審な行動に及ぶのを目撃しただけで十分です」


それに、これはあくまで私の推測だけど、若宮課長も奥田さんを疑っていて、何らかの証拠を掴んでいる様な気がする。


「……確固たる証拠を掴んでいる人もいますよね?だから、奥田さんは若宮課長を女装の件で脅していたのでは?」


「脅した?俺が若宮を?何それ。若宮がそう言ったの?」


「いえ。私の友人で、若宮課長を脅してた奥田さんを目撃した人がいるんです。その際、会社にバラすって言ってたそうですね?」


< 538 / 621 >

この作品をシェア

pagetop