期間限定恋人ごっこ【完】番外編



せっかくルックスも良くて笑顔も可愛くてモテるだろうに、私なんかに告白して…。

そんなことしたら自分の評判が下がるだけなのに。


まぁ、そんな嫌なことは置いといて、グラウンドに向かわないと。



『久志くん』

「はい?」

『また、後でね』



微笑んでそう言って私はユカとその場を離れた。

その時、久志くんが「やべ…」と言って顔を赤らめてたなんて私は知らない。





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そして時計の針はあっという間に放課後の時間を指していた。

SHLが終わりユカにバイバイと言って別れ昇降口へ向かうと、そこに彼はいた。


壁にもたれ掛っていて昼とはどこか違う雰囲気で私を待ってる。


そんな彼は私に気が付くと今の雰囲気は消えてしまい、昼の時と同じ明るい少年になった。



「相楽先輩!」



また、あの可愛い笑顔で私を呼んで近づくとその手で私の手を取り靴を履き替えさせると学校の外へと連れ出した。


なんて積極的な子なんだろう、ただ1つ上…されど1つ上の女をシンデレラみたいに扱ってくるなんて、そう思った。



久志くんに連れられて来たのは学校から少し離れたコンビニ。

そこで私は「相楽先輩、アイスは何派ですか?」と訊かれ「ストロベリー」と答えた。


どうやら奢ってくれるらしいので余計なことは言わずにそう言った。



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