姉のカレシの、闇に溺れて



 南瀬くんのおかげで、苦しかった空気が少し和んだ。悠一さんをチラッと見ると、少し寂しそうに口角を上げ微笑んでいる。



 ………………これで、イイんだろうか。



 ”話し合った後で、姉のカレシと姉が別れなかったとしても、もし、姉のカレシと月野が付き合わなかったとしても謝らなきゃ”


 ふと、南瀬くんの言葉が過る。


 ――コレで良いはずない。
 ――謝らなくて良いはずない。


 イスから立ち上がり、お姉ちゃんと南瀬くんに頭を下げる。



「ごめんなさい………自分勝手でごめんなさい……私、それでもやっぱり悠一さんが好きです……」



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