姉のカレシの、闇に溺れて



「は?」


 じゃあ"会いたい理由"は、『カレシできました』報告か??


 会ってくれると聞いた瞬間めちゃめちゃ嬉しかったのに、ウソのように熱がドンドン冷めていくのが分かる。



 もしかしたら"カレシ"を連れてくるかもしれない。



 紗和は一人で会いに来てくれるワケじゃないのかもしれない。



 "イヤっつーほど抱かれればイイ"と言ってしまったことを後悔した。紗和が他の男に抱かれたかもしれないなんて、考えたくもなかった。



 ―――――あのまま帰すんじゃなかった。



 悔やんでも、悔やみきれない後悔で頭がおかしくなりそうな俺に、『大学の近くのカフェに6時って伝えてるから』と、約束の時間と場所を伝えてくる沙羅。


 ……………ふざけんなよ。


「紗和はまだ高1だろ。良くものんきに"男性経験あるみたい"って笑ってられるな。俺ならそのカレシをぶん殴るけど」


 行き場のない感情を吐き出す。


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