姉のカレシの、闇に溺れて




 
 悠一さんは姉に全部を打ち明けているのだろうか。お姉ちゃんから話してくれない以上、私から聞くことはできない。


「お姉ちゃんは悠一さんとそういうことして気持いいの??」


「気持ちいい………のかな。安心するんだけど、ユウくんすぐやめちゃうから」


 "すぐやめる"


 比べたくなくても、悠一さんの家で仕出かしたあの時のことを思い出してしまう。



 あの時の悠一さんは余裕がなくて、全然すぐやめてくれなかった。冷たい目所か、必死に私の名前を呼んでいた。



 気持ちよくて、悠一さんの体に溺れていくのが分かったから怖かったんだ。



 そして悠一さんは私の中で………



 中で…………??



 …………ゴム、してない。



 悠一さん避妊してない……


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