姉のカレシの、闇に溺れて
姉から日時を教えてもらい、当日。
未だに生理が来ない私は、不安で不安で毎日ぶっ倒れそうだった。
「ちょっ、紗和大丈夫!?」
友梨ちゃんから心配されるも、首を縦に振り、自分の席へと着く。
“姉のカレシと関係を持って生理がこない“なんて。
友梨ちゃんにも南瀬くんにも言えるワケがない。
「今日は学校終わったら一緒に帰ろうね??」
私の顔色の悪さを心配してか、友梨ちゃんが『家まで送る』と言い出した。
でも、今日はダメ。今日だけはダメ。今日はこの後悠一さんに会うんだから。
「ごめん、私今日人と会うんだ……だから一人で帰るね」
あの時、南瀬くんの優しさを無下にしてしまったように、今度は友梨ちゃんの優しさを無下にしてしまった。