姉のカレシの、闇に溺れて



 ……手、ずっと繋いでる。



 ここは大学近くで、悠一さんの友人に見られるかもしれないのに。悠一さんは見られてもイイんだろうか。



 それとも、日頃からお姉ちゃん以外と手を繋いでるから、今更私と繋いだところで何とでも言い訳できるんだろうか。



「紗和、ちょっと待ってて」



 途中、コンビニの中へ入っていった悠一さんを外でひたすら待つ。


 5分後、悠一さんは『おまたせ』と、コンビニの中から出てきた。


 何を買ったか見たかったのに、買った物は鞄の中に治してしまったらしい。


 ひたすら手を引かれ、『入ろう』着いた場所はビジネスホテルだった。



「………………え」



 ドン引きする私に、悠一さんは『妊娠検査薬買ってきたから。デキてるかどうか入って確かめよ』と、また私の手を引いた。


「ヤダ! そんなの……コンビニのトイレでするからイイ!!」


「それじゃあ俺が見れないだろ。イイから行くよ」


 "見れないだろ"って。


 ……この人の目の前でしなきゃいけないの??


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