吐息
「飛鳥さんっ! 起きてっ! 助けに来たのっ! ねぇ!」
せめて、せめて彼だけは助けたいの。
ーーねぇ!!
「飛鳥さんっ!」
後ろでは社長の唸るような声がする。
「いってー、マジで……んだよ。このくずが」
「いたたっ! ちょっと、キマってても、痛いのは痛いんだからっ、ばーか! 調子に乗んなってのっ。社長っ、こいつ、もーいいから、ヤッてよっ!!」
「わかった。ボコボコにしてやる。ーーあ、でも、ま……ヤルだけやっとくわ」
社長が肩を鳴らして、近づいてくる。
ーーパン。
と飛んできた平手打ち。
「っ……」
その強い衝撃で、私はベッドから床に転がり落ちた。
飛鳥さんから離れたくない。
けど、男の力に敵うわけもなかった。