吐息
やっぱ飛鳥さんにタクシー呼んでもらえばよかったかな……なんて今さらだよね。
さっさと通り過ぎて帰ろ。
歩くスピードを上げていく。
声かけられませんように。
が、その願いも虚しく、男が私のほうを見やり、声を上げた。
「……あれぇ、お姉ちゃん、めっちゃ若くね? 何歳?」
フラつきながらも、近づいてくる。
酷く濃いアルコールの臭いが鼻をついた。
「っ……え、ぁ」
「ちょっと待ってよ。俺、今最悪な気分なの。スロットに金食われるし、飲み屋からはツケがきかねぇって言われるしよ〜〜、ちょっと構ってよ」