吐息



これでもかと顔を近づけられて、私は一歩後ずさる。


すぐに走ればよかった。

けど、恐怖で足がすくんでしまう。


「っ……私急いでるんで」

「はぁ? 夜中だぜ? 今さら、どこに行くんだよ。ってから、めちゃ可愛くね? ラッキーっ」


男から腕を掴まれた。

振り解こうとするも、敵わない。


「やっ……」

「ちょっと付き合えって」


その時だった。


「おい」


後ろから聞こえてきた声。



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