秘密の子育てだったのに、極上御曹司の溺愛から逃れられない

「突然ごめん。驚かせたな」

 相良さんのお父様が副社長室をあとにしたあと、相良さんがぽつりとつぶやく。

「驚きはしましたけど、嬉しかったです。お父様たちにとってもいきなりの出来事だったはずなのに、あんなふうに優しく受け入れていただいて……」

「俺に子供がいると知ってふたりとも最初はびっくりしていたけど、俺が本当に好きな人との子供なんだって伝えたら喜んでいたよ」

 本当に好きな人……。

 相良さんの口から発せられたセリフに、私は胸に温かな感情が広がっていくのを感じた。ひどく照れくさいけれど、嫌じゃない、くすぐったい気持ちになる。

 すると、相良さんの手が私を引き寄せた。腰を抱かれ、身体が密着する。
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