秘密の子育てだったのに、極上御曹司の溺愛から逃れられない
桐斗さんたちの家からマンションに帰ってきた私は、遊び疲れて帰りの車で眠ってしまった恵麻をベッドに寝かせ、リビングへと戻る。
よほど楽しかったのだろう。恵麻は桐斗さんたちの家にいる間中、笑いっぱなしだった。
あのあと、泉さんの手料理をたくさんご馳走になり、桐斗さんたちはもうすぐ誕生日を迎える恵麻のためにケーキまで用意してくれていた。
皆で誕生日パーティーをした経験などなかった恵麻の幸福と興奮の入り交じった顔を見て、私は感謝で胸がふさがれた心地になった。
ダイニングテーブルのそばで突っ立ちながらそのときの光景を思い返していた私のところに、大和さんがやってくる。
「はい。泉の相手、疲れただろ」
そう言って大和さんが手渡してくれたマグカップを受け取った。