素直になりたい。
そこは、学園の中等部と高等部の間にある資料室という名の物置小屋だった。

もともとは図書室だったらしいけど、本が多くなりすぎて入りきらなくなったから、今から5年前に新しい図書館を建てた。

一般市民も利用出来るようにしたから、今では地域住民の憩いの場になっている。

ということで、陽の目を浴びなくなったこの元図書館で私は息を潜めるのだ。


「はぁはぁはぁ...」


大分全速力で走って来たから息が上がっている。

こんな状況で弁当なんて食べられない。

私はひとまず壁に持たれかかった。

あぁ、ほこりが舞ってる。

確か2週間に1回図書委員が掃除に来るんだけど、この分だとやってないな。

なら、私がやるか。

えっと、電気は...。


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