i -アイ-
「あ、ここ屋台だってさ。蓮、夏祭り行かなかったんだろ?」
射撃やヨーヨー救い、チョコバナナなど祭り特有の屋台を教室内に作って、しっかり教室内も暗めの照明にして忠実に再現してる。
「祭りは、ガキの頃以来行ってない」
行けない、ってことだろうな。
「んじゃ久々にいろいろやろーよ」
中に入って射撃の屋台に近づく。
「3人、出来ます?」
快く屋台の店員になりきる生徒さんが応じてくれる。
お囃子もBGMで流れてる。
あたしは全部クリーンヒット。
滝谷は惨敗。蓮も一つだけ。
「しゃーないな。俺のあげるから泣くな」
「泣くかバカ」
そこそこ悔しそうだから、ふざけてみたけど冷静に返された。
その後も色々屋台をめぐって、そのクラスを出ようとした時、宣伝係のような人に呼び止められる。
明日は浴衣の貸出もするらしい。
「藍人くん、似合うだろうから」
と言いつつ、蓮のこともチラ見する女の子。
「時間があったら来ますね」
そう微笑んで教室を出る。
「浴衣いいね。蓮の浴衣姿見てみたい。まあ、アリスには負けるだろうけど」
「お前バカにしてんだろ」
「まさか。ほら、だんだん時間だ。」