青春の花は素顔に咲く
少しでも力になりたかった。
馬鹿かもしれないけど。
芸能人だもん。付き合えるわけないし、できる限りをしてあげたくて。
役に立ちたかったんだ……。
傍にいることで、白銀が幸せになれたらって。そう思ったんだ。
身の程知らずだったかな。
(あたしなんかが、ずうずうしかったかなぁ)
普通の子にすら慣れないあたしが、何を。
ツウ、と暖かな涙が頬を伝う。
「白銀……好きだよぉ」
好きだよ。好きだよ。大好きだよ。
なのに、困らせてばかりでごめんね。
でもね、あたしやっぱり白銀が好きだよ。
本当に、ごめんね。好きにならないほうがよかったかな。
だけど。好きなの。どう言い訳しても好きなの。大好きなの……。
(この気持ちを押さえつけるのはやっぱ無理だよ……)
胸が苦しいよ。つらいよ。しんどいよ。
「あたしはどうして、あたしなの……」
どうして。どうして。
「勇気を、出さないと……」
このままだときっと白銀は学校に呼び出されるだろう、多忙なのに。
そう思ったらあたしはゴスロリに着替えて、学校へ向かっていた。