青春の花は素顔に咲く
「あたし、ありのままで居たいの。ゴスロリなあたしを、お母さんに受け入れてほしいよ」
「芽以。でも、そんな格好笑われたり馬鹿にされたりするに決まってるじゃない。危険ヨ。お母さん芽以が笑われるの嫌よ?」
「あの」
「何? 白銀君」
「芽以さんのゴスロリは素敵です。とても似合ってます」
「そんな話をしてないのよ、白銀君……」
「自分を持ってる芽以さんは素敵だと思います。オレと違って」
「あのねぇ」
「芽以さんに何かあれば。オレが守って見せます」
「何を……貴女は何者なの? 古風なリーゼントにサングラスなんて、お笑い芸人でも目指しているのかしら」
けげんな表情をして岡さんは白銀を見た。
まあ、無理もないけれど……。
白銀は困ったように眉間にしわを寄せて黙る。
「オレは……」
「?」
黙る白銀をお母さんは不思議そうに見つめる。
すると。
白銀はリーゼントをほどき始めた。
「え、白銀。ちょ」
そのままサングラスも外すと、白銀はお母さんをじっと見て頭を下げる。