王女ちゃんの執事3『き・eye』男の娘、はじめます。
「つまり問題は、虎くんは他人には容易に自分を見せないってことです」
「…………」
「加藤さんに助けてもらう方法を知っているから、虎くんは誰にも相談しない」
「…………」
「死んでしまいたいほど痛い傷を、自分で癒して――。何度も何度も…繰り返…し…苦しんでいると…思います」
泣くな、町田。
言いたいことはわかった。
おれは虎を泣かせなきゃならないんだな。
泣かせなきゃ、おれには虎の本音が見えない。
そうなんだろ?
ありがとう。
「ありがとう、町田」
気づいてやってくれて、ありがとう。
「おまえがいてくれて、よかった」
「虎ぁ? 町田つれてきたぞぉ」
「おかえり、兄ちゃん。いらっしゃい、一海さん」
玄関まで出てきた虎のうしろから香ばしいソースの匂いがする。
「焼きそばか?」
焼きそばパンが好きな男を思って胴震い。
木村はおれでも引き止められた。
虎にも本音で向かってこさせれば、なにもしてやれなくても味方にはなってやれる。
「…………」
「加藤さんに助けてもらう方法を知っているから、虎くんは誰にも相談しない」
「…………」
「死んでしまいたいほど痛い傷を、自分で癒して――。何度も何度も…繰り返…し…苦しんでいると…思います」
泣くな、町田。
言いたいことはわかった。
おれは虎を泣かせなきゃならないんだな。
泣かせなきゃ、おれには虎の本音が見えない。
そうなんだろ?
ありがとう。
「ありがとう、町田」
気づいてやってくれて、ありがとう。
「おまえがいてくれて、よかった」
「虎ぁ? 町田つれてきたぞぉ」
「おかえり、兄ちゃん。いらっしゃい、一海さん」
玄関まで出てきた虎のうしろから香ばしいソースの匂いがする。
「焼きそばか?」
焼きそばパンが好きな男を思って胴震い。
木村はおれでも引き止められた。
虎にも本音で向かってこさせれば、なにもしてやれなくても味方にはなってやれる。