契約結婚ですが、極上パイロットの溺愛が始まりました


 自分の荷物が片付くと、夕方近くにマンションを出て買い物がてら近所を散策しに出かけた。

 近くには大型のショッピングモールもあり、食料品の買い出しも便利だとわかったから一安心。

 その後帰宅してから、夕食の準備に取り掛かっている。

 帰宅すると知らされているからには、夕食の準備をして待っていたほうがいいだろうと思い、今晩は豚の角煮をメインに和食メニューを作っている。

 桐生さんの好きな食べ物はまだ知らないけれど、海外に行ってきたあとなら和食がいいのかもしれないと勝手に思った。

 まぁ、海外に行くのなんて日常茶飯事だし、日本食が恋しくなるとかいうのは特にないのかもしれないけれど。

 料理の準備がひと段落したところで、カウンターやキッチン内に置かれた植物の鉢に目が留まる。

 今日到着した時から気にはなっていたキッチン内に何個もある小さな鉢。

 どれも緑が生き生きとしていて手入れが行き届いている。

 桐生さんが持ってきたものだろうけど、

「なんの植物だろ……?」

 鉢を手に植物を目の前でじっと見つめていると、玄関ドアが開く音が聞こえた。

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