契約結婚ですが、極上パイロットの溺愛が始まりました
「ようこそ、遠いところを疲れたでしょう。七央の父親です、初めまして」
パイロットだというお父様は、第一印象物腰の柔らかい方だった。
気遣われて恐縮する。
「いえ! とんでもないです。お招きいただきありがとうございます。初めまして、宇佐美佑華と申します」
ぺこりと頭を下げて挨拶をすると、お父様は柔和な笑みを浮かべて七央さんに目を向ける。
「七央、ずいぶんと美しくて素敵な女性を捕まえたじゃないか」
そんな冗談を言ってその場を和ませてくれるお父様は、どうやらユーモアもある方のようだ。
「本当ね。七央にこんないいお相手がいるなんて全く知らなかったわよ。もっと早く連れて来てほしかったわ」
ご両親どちらとも歓迎してくれている様子で、心の中で『良かった……』と呟く。
あとは粗相のないように、結婚相手をバッチリ演じればいい。
「さぁ、いろいろお話しながら食事にしましょう。佑華さん、座って。七央も」
お母様はそう言って、早速大きなダイニングテーブルへと促す。
そこには、ところ狭しとたくさんの手料理が用意されていた。