契約結婚ですが、極上パイロットの溺愛が始まりました
いくら考え直しても、誕生日と帰宅日をどうして勘違いしたのかさっぱりわからなかった。
誕生日を教えてもらい、お祝いをしようと舞い上がった記憶はあるけれど、その時点ですでに〝誕生日の日に帰国する〟と、勝手に思い込んで勘違いをしていたのかもしれない。
慌てて用意した誕生日メニューは、前日に準備をしておこうなんて思わなかったら並べることができなかった。
即席でも形になったことにホッとして、ささやかなお祝いの席を用意した。
七央さんは私の想像以上に喜んでくれて、料理もひとつひとつ味わって食べてくれる。
普段、パイロットの七央さんはお酒を飲むことにも制限がある。
乗務する二十四時間前は飲酒ができないし、スタンバイといって待機業務の時も飲酒することはできないと教えてもらった。
普通の会社勤めをしている人に比べたら、お酒を嗜む機会というのは断然少ない。
だけど今日は飲んでも大丈夫ということで、スパークリングワインを開けた。
「この生春巻きにのってるパクチーって……」
「あ、使わせてもらいました。パクチーの鉢から。採れたてです! あと、このロールケーキの上のミントも」