契約結婚ですが、極上パイロットの溺愛が始まりました
七央さんの育てるハーブを、こうして料理に使わせてもらうことも最近はちょこちょこある。
使ったと知らせると、七央さんはどこか嬉しそうに反応してくれるから、私もなんか嬉しくなる。
「こういう風にちょっと飾りたい時とか、育ててると気軽に使えて便利ですね。オシャレに見えるし」
「そうか。役立ってるなら良かったよ」
他愛ない会話を交わしながら食事を楽しむ。
帰宅後から感じていたことだけど、心無し七央さんの様子に普段よりも元気が見られないような気がする。
パリへフライトしてきて、疲れているのは当たり前のことだ。
それなのに、帰ってきてすぐに誕生日のお祝いをしたいなんて、迷惑じゃなかっただろうか……?
食事を終えると、食器を下げ紅茶の用意に取り掛かる。
最後に手作りロールケーキにロウソクを立てて、ソファーのローテーブルへと運んだ。
そして、ロウソクの火にちょうどいい暗さにリビングの照明を落とす。