契約結婚ですが、極上パイロットの溺愛が始まりました


「もしかして、ル・シャルルにはよく行かれたりするんですか?」

「あ、よくではないんですが、毎月一回は行っています。コースのメニューが変わるので」

「ああ、なるほど」

「でも、五月の予約が今回初めて取れなかったので、今日お誘いいただけて助かりました」


 助かりました、はおかしな話だけど、実際助かったのは確かなこと。

 桐生さんのこの誘いがなければ、ル・シャルルの五月のコースは味わえなかったのだ。


「本当にスイーツ好きなんですね」

「はい。女友達にも引かれるくらい好きで……」

「前回の食事会の時も、となりにいたご友人に言われてましたね。体スイーツでできてるとかなんとか」


 あの時、確か佳純が向かいの男性たちにそんなようなことを言っていた。

 私のことをフォローするためにスイーツ好きと話し始めた時だ。

 桐生さんは話に入っていなかったと思うけど、聞こえていたのかな……?


「でも、そんなスイーツ好きのわりには、そうは見えませんよね」

「え?」

「宇佐美さん、痩せていますし」

「へっ……そ、そんなことないです! 痩せてなんか」

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