破滅エンドまっしぐらの悪役令嬢に転生したので、おいしいご飯を作って暮らします ②【11/25コミカライズ完結記念番外編追加】
実際、アーシェリアスの部屋には、アーシェリアスが集めた世界各国の料理本が本棚に並んでいる。
最初は前世には当たり前にあった料理に近いものはないかと探していたのだが、いつの間にか色々と試して作るために集めるようになったのだ。
「なるほど。で、どんな人だったか知って会えたらレシピを聞きたいってことかー」
納得するティコに、アーシェリアスは「そうなの」と頷いた。
「いつか会えたら聞いてみたいなって」
ティコの話に合わせ、どうにか人物について教えてもらえる流れを作ろうとする。
しかし、頭領は鹿肉を噛みながら首を横に振った。
「お嬢さんは売られる。だから会えない」
「そ、それなら、私を買う人がその人である可能性はありますか?」
「ねぇな。買い手は大抵金持ちだが、そいつは女を買ったりするような生業じゃない」
「お頭、相手が誰かわかるんスか?」
「名前は知らねぇよ。だが護衛の騎士がいた。外套で紋章は隠してたが、あの鎧は王立騎士のもんだ」
「王立騎士……」
最初は前世には当たり前にあった料理に近いものはないかと探していたのだが、いつの間にか色々と試して作るために集めるようになったのだ。
「なるほど。で、どんな人だったか知って会えたらレシピを聞きたいってことかー」
納得するティコに、アーシェリアスは「そうなの」と頷いた。
「いつか会えたら聞いてみたいなって」
ティコの話に合わせ、どうにか人物について教えてもらえる流れを作ろうとする。
しかし、頭領は鹿肉を噛みながら首を横に振った。
「お嬢さんは売られる。だから会えない」
「そ、それなら、私を買う人がその人である可能性はありますか?」
「ねぇな。買い手は大抵金持ちだが、そいつは女を買ったりするような生業じゃない」
「お頭、相手が誰かわかるんスか?」
「名前は知らねぇよ。だが護衛の騎士がいた。外套で紋章は隠してたが、あの鎧は王立騎士のもんだ」
「王立騎士……」