幼なじみと恋愛講座をご一緒に。
ぐっぐるじい……この締め付けは何よ!!
って、隣で寝ているいっくんが原因だけど。

「いっくん、おはよう。
 苦しいから少し腕の力抜いてよ。
 起きてるんでしょ?」

「花乃。おはよう。」

昨日のお預けが相当効いたらしくテンション低め。
これくらいがちょうど良い。
自分たちだけ幸せになっても寂しいだけだもん。

「いっくん、今日さ、田代さんに会えたらごはんの約束してみるね。
 ランチになるかディナーになるかは田代さんと相談して決めるから、いっくんはそれに合わせて調整してね。」

「はぁ~
 花乃~。昨日の記憶あるんだな。
 忘れてくれても問題なかったのに。
 まあ、そうしないと田代さんもしつこそうだから仕方ないか。」

「ありがとう!」と言って昨日のお預けが少し可哀想になったので頬にキスをしてあげた。
単純な彼は途端に元気になってしまったので、またお預けにするのが大変だったわけだけど。。。
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