青薔薇の至愛
「ああ言う嘘、いくら元カレがしつこいからってやめてくれない?
俺彼女いるし、演技だとしてもくっつかれるの困る。」
「あっ……うん、ごめん」
「まあでも、別れられてよかったじゃん?」
少しだけ冷えた声で朱ちゃんが言うと、泉先輩は申し訳なさそうに朱ちゃんを見ていた。
席に戻ってきた朱ちゃんが私の頭を三回軽く叩いた。
「あー……優ちゃん、怒ってる??」
「……しょうがない事だけど、すっごく妬いちゃった」
「はぁ……クソ可愛い」
「わあ!?ちょっと、朱ちゃん!!
藤永くん達も見てる前で抱きつかないで~~!!」
いつもの調子で朱ちゃんがくっついてくるから、さっきの嫉妬はどこへやら。
チラッと泉先輩を見ると、少しだけ悲しそうな表情で私達を見ていた。
合った目に気まずさを感じていると、先に逸らしテーブルに置かれた札を取って会計を済ませ、先輩は帰っていった。