青薔薇の至愛




食事を終えてお店から出ると、前を歩く朱ちゃんと藤永君に近づこうとすると。



「おい」


合田君に声をかけられ、ピタリと足を止まる。

分かりやすく顔がひきつるけど、錆びたロボットの様にギギギとゆっくり後ろを振り向くとすぐ背後にいるから驚いちゃう。



「な、なに合田くん」


「お前あんなのが彼氏でいいのかよ」


「へ?」


「朱光」




ムスッとした顔で言われて、まぬけな声がでる。



「どういう意味?」


「だーかーらー。あんな誰にでも優しいチャラ男が彼氏でいいのかって聞いてんの。
 少し女が近づいただけで不安そうにしてるんだから、誰にでもいい顔する男なんてやめとけば」


「誰にでもって……朱ちゃんはそんなんじゃないよ。
 本当にただ優しいだけで」


「俺だったら不安にさせねーのに」


「……?」





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