青薔薇の至愛





ギャアギャアと売り言葉に買い言葉な会話を続けながら、しばらくしてバイクを停めてある駐車場に着くと、朱ちゃんは私を後ろに乗せて股がった。



「それじゃあ気をつけて帰れよ。」



朱ちゃんは二人にそう言って、バイクを走らせた。




「合田、俺は友達だからお前の事応援してるからね」


「はあ??なんのこと??」


「分かってるくせに~」


「藤永……お前ってたまに意地悪だよな」



駐車場に取り残された二人が、そんな会話をしているとは知らずに、数十分後砂浜が真っ白な海に着いて目を輝かせた。


「すごーい!朱ちゃん海だよ~」


「はいはい、はしゃぐのはいいけど転ぶなよ」



朱ちゃんは袋から取りだした水が入っているペットボトルを開けて私に渡す。


「暑いから熱中症には気をつけろよ」


「朱ちゃんお母さんみたい」


「お母さん……? 
 看病の時はたっぷりお前の体で遊んでやんよ」


「わあ、お母さんって言われて朱ちゃんが怒った。
 それと看病は遠慮しとくね……」


「遠慮すんな、俺を全部あ・げ・る」


「……」


「いや、そこはお前ツッコミいれるとこだろ」







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