青薔薇の至愛



いつもの軽い口調で近づいてきた朱ちゃんが、私の髪に触れると、雨粒を取った。



「風邪引くから、早く風呂入ってこい」


「朱ちゃんから先でいいよ?」


「優に風邪引かれたら困る」


「それは私も同じ事思って……」


「じゃあいっそのこと一緒に入る?」


「……っ」


「冗談、顔真っ赤にしてなに考えてんだか」


「朱ちゃんのへんたい、ヘンタイ、変態!!」


「はいはい。分かったからさっさと体温めてこい」


「でもでも着替えないし」


「そこはどうとでもなるから、とりあえず入ってこい」



ーーポイッと、朱ちゃんに風呂場に放られ風呂場のドアを閉められた。


着替えがないのに上がった時どうすればいいの……。



< 138 / 208 >

この作品をシェア

pagetop