青薔薇の至愛
渋々言われた通りお風呂に入って、体を温めた。
1日泊まるだけなら困らない部屋は、布団と小さなテレビが置かれていて、有り難いことにバスタオルは用意されていたから、お風呂から上がり体に巻いてドアを恐る恐る開ける。
「朱ちゃーん、お風呂終わったよ~」
海と雨のダブルパンチで濡れた服をまた着ようなんて思えなくて、それでもバスタオル一枚で部屋に行く勇気もないから、ドア越しに話しかけるけど返事がない。
「あけちゃん……?」
そーっと、脱衣場から出て部屋を見ると誰もいない。
どこ行ったんだろう……。
不安になって携帯を確認すると、部屋のドアが開いた。
「おっ」と、朱ちゃんが私を見て声を出す。
恥ずかしくなって慌てて脱衣所に戻ると、朱ちゃんの大笑い声が聞こえてきて顔が熱くなった。
「前もこんなことあったよな。
ナイスラッキースケベ」
「あ、あ、朱ちゃんどこか行くなら一言言ってからにしてよ!!
不安だったんだよ??」
「ごめんごめん、ここから一番近いコンビニに行って下着と服買ってきた。
つっても、上の方は売ってなかったから男物の服で申し訳ないけど今日を凌げ。
多分、手は出さん」
「たぶん!?」
「約束できないね~、可愛い優ちゃんとふたりっきりだと、どうなるかなんて分かんないじゃん??」
「……」