青薔薇の至愛
たまに、雪羽君は難しいことを言う。
心底応援した目で、私を見つめる雪羽君はクシャリと私の髪を乱すように頭に手を置く。
「あー、見て見て朱光。雪ちゃんってばこんな道端で優乃ちゃん口説いてるよ?いーの、あれ。いっやらしい男」
「雪羽離れろ、そして一生優乃に近づくな」
「……めんどくせー、あの人たち。」
「な、なんかごめんね雪羽君」
「いいよ別に。またなにかあったら俺に相談しろよ」
「……うんっ!!」
どこまでも空気を読む雪羽君が、桜木さんの首根っこを掴み引きずる様にして先に学校へと歩く。
ふと、横を見ると。
難しい顔をしている朱ちゃんが私を見ていた。
「……朱ちゃん?」
「雪羽はいい奴で、顔もカッコいいし、俺も好きだけど~。
やっぱダメ、絶対あげない。
お前の隣に将来雪羽がいるとか無理無理、俺死ぬ」
「……あの……朱ちゃんってば」
「優、お前もう男と喋んな」
「えぇ!?なんで??」
「可愛いから」
「……っ、理由になってないよ!!」