青薔薇の至愛






「ごめん、職員室にモノ運んでた。
 待ったよな?」


「うっ……ううん、そんなに待ってないよ?」


「絶対待っただろ。可愛い気遣いしやがって~」


ムギュッと朱ちゃんが笑いながら私の頬を両手で挟む。



ふと、チクチクとした誰かの視線に気づいて横目になると。


今さっき朱ちゃんと喋っていた女の先輩が、睨むようにこっちを見ていた。

こ、怖い。


「あ、朱ちゃん……っ!私の頬潰しちゃだめ、離してよ~!」


「もちもちしてて気持ちええ。
 優、お前絶対赤ちゃん肌だろ~。
 なるほど、だから毎日触っても飽きないんだな」


「……っ」



誤解を生むような朱ちゃんの言葉に顔が熱くなる。



女の先輩の視線にも耐えられなくなってきたところで、朱ちゃんの胸板を軽く押して離れると。



朱ちゃんは口を『へ』の字にして、ちょっとだけ不満そうな表情を見せる。



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